2020年6~7月オンライン開催! 私たち3人のターニングポイント

 

新型コロナウィルスの影響により「私たちのターニングポイント」の開催を見合わせておりました。その理由の一つが「ご参加されたみなさんとゲストが共にいる場」を大切にしたいからでしたが「こういう時だからこそ、今までできなかった切り口で開催してみるのはどうだろう?」とチーム内で話し合い、語り場プロジェクトを運営する3名の人生ストーリーをWEB会議形式で語るイベントを行いました。その開催リポートを公開します。

 

◆プログラム◆

第1部 19:30 ~ 登壇者の人生ストーリー

第2部 20:30 ~  質疑応答・ご感想など

 

武田悦江編  6月10日(水)開催 ご参加者6名

福島県民になり、待望の第二子出産後「自立したい」という思いから、子育てと両立できる仕事を求め勉強を重ね、在宅でできる仕事にチャレンジしていった体験を中心に語りました。ご参加いただいた方達が、武田の日頃の活動をご存じだったこともあり、チャレンジする中で広がっていった仕事の変遷もお話ししました。もしも私が生まれ育った埼玉県にそのまま住み続けていたら…という仮定の話も入れながら、夫の転勤によって「福島県民になったからこそできたこと」を振り返り、出会った方々への感謝で締めくくりました。

 

久保田彩乃編  6月24日(水)開催 ご参加者9名

子どもの頃から好きでよく聞いていたラジオ。そのラジオでの話し手「パーソナリティー」になりたいと都内の大学在学中はアナウンススクールに通った久保田彩乃さんは、卒業後、秋田放送のラジオカーリポーターになります。そんな彼女が福島県を意識したのは東日本大震災による福島原子力発電所の事故がきっかけでした。2012年7月に福島県にUターン。ラジオ番組制作活動を行う傍ら、震災の記録を残す活動や原発事故による避難経験のある子どもたちの母校の記録を残す手伝いをします。県内でもとりわけ震災の影響が大きかった双葉郡の人たちとの関わりが深かった彼女は、子ども時代に故郷を離れたままで育った子どもたちの「故郷」のあり方について考えるようになります。故郷とはなにか。避難経験のある子どもたちが、次世代にどう継承していくのか。地域に対する愛着は必要なのか。そんなモヤモヤを解決したいと大学院で学ぶ日々と、これからを語りました。

 

三部香奈編  7月8日(水)開催 ご参加者12名

引っ込み思案でおとなしい子どもだった三部香奈さんが変わったのは、小学校4年生のとき。「香奈はそんなもんじゃないよね」と担任の先生から言われたのがきっかけでした。「自分は変われる」と信じ、クラス委員に立候補するなど、リーダーシップをとるようになりました。中学時代、「ベルリンの壁崩壊」の様子を報道する櫻井よしこさんの姿に「かっこいい」と感動。ジャーナリストへの憧れが芽生えます。マスコミ関係に絞った就職活動では内定をもらえず、大学卒業後にいったん帰省。県内に絞った就職活動の結果、半年後に新聞社に入社。厳しくもやりがいがある記者生活を送りますが、結婚2年後に記者から夫が代表を務める会計事務所に転職します。経理に関する勉強をしながらも自分らしさを見いだせずモヤモヤを抱えていました。東日本大震災をきっかけに、福島県を「人が集い、学びあい、新しい創造が始まる街にしたい」という目的のもと(社)グロウイングクラウドが設立され、香奈さんは代表理事に就任します。さらに昨年(株)ケイリーパートナーズが誕生。未来を創る人材を育成し、支援する仕事にやりがいを感じています。

 

語り場チームの人生ストーリーを終えて

ふだん「聞き役」にまわる立場の私たちが、自分の人生を語るために、改めて過去を振り返ることで、忘れていた過去の記憶が蘇ったり、後々の人生へのターニングポイントも鮮明になったりしました。語る立場としての緊張感もありましたが、よい機会だったと思います。ご参加いただいたお一人お一人に感謝します。ありがとうございました!

 

文責 武田悦江